フィードバックの意味を理解しよう!フィードバックの効果やポイントについて解説

 2021.11.04  ワークマネジメント オンライン

人事評価や人材教育において、フィードバックを行うことは大切です。しかし「そもそもフィードバックとはどういう意味なのか」「フィードバックには効果があるのか」などの疑問をもつ担当者も少なくありません。本コラムでは、そもそもフィードバックとはどういう意味なのか、本来の意味とビジネスシーンにおける意味をおさらいしながら「フィードバック」を使った例文を紹介し、フィードバックの効果やそのポイントについてもわかりやすく解説します。

フィードバックの意味を理解しよう!フィードバックの効果やポイントについて解説

フィードバックの意味とは?

フィードバックは、本来の意味とビジネスシーンで使われる意味とでニュアンスに違いがあります。基本的な意味とビジネスシーンでの意味の違いを区別しておくと、意味の理解を深められるでしょう。

まずは、本来の意味とビジネスシーンでの意味の違いを確認していきます。

フィードバック本来の意味

フィードバックの本来の意味は、情報処理装置における出力結果を見て、自動的に原因を調整することです。

つまり、ITや工学用語に近く、オートメーション装置に由来するものでした。

例えば、水槽の水温を調整するヒーターのシステムがあった場合です。

入力装置に「設定したい水槽の温度」を入力すると、入力された温度になるようにヒーターが調整されます。水槽は温度を計り、入力装置に温度を通知します。入力装置は、設定したい温度との差分を見ながら「入力する水温の値」を調整すれば、水温を設定したい温度に近づけていくことができるわけです。

この例では、「水槽の温度を入力装置に通知する」部分がフィードバックとなります。

ビジネスシーンで使われるフィードバックの意味

ビジネスシーンで使われるフィードバックの意味は、得られた情報を、やり方に反映させることです。

つまり、「このようにしたらどうか」という意見を取り入れて、品質を上げる目的があります。

例えば、商品を販売した後に、消費者からの要望を聞き、商品に要望を反映させていくなどがわかりやすいでしょう。あるいは、従業員が作成した成果物を上司が見て、「もっとこうしたら、このように良くなる」などのアドバイスをし、さらに品質の高い成果物に仕上げていくのもフィードバックです。

一般的には、上長が部下に対して評価やアドバイスをすることをフィードバックといい、上述した本来のフィードバックの意味と本質は同じだということになります。

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「フィードバック」の正しい使い方(例文)

それでは、ビジネスシーンにおける「フィードバック」が、文章や会話に使われる例をみていきましょう。

【文章の例】

  • 消費者から商品に対するフィードバックをもらう
  • フィードバックを反映して、成果物をブラッシュアップする
  • フィードバックに従って、文章を修正する

【会話の例】

  • 「企画書を作成しましたので、フィードバックをいただけますでしょうか」
  • 「提出いただいた文書に関してフィードバックを行いましたので、ご確認ください」
  • 「お客様のフィードバックを、業務改善に役立てます」

このようにみると、フィードバックの活用シーンがイメージできるのではないでしょうか。

フィードバックの効果

それでは、フィードバックで得られる効果をみていきましょう。

モチベーションの向上

フィードバックは、注意点の指摘や評価をするものです。

従って、良い点についてはもちろん、改善点についても「このような方向性で修正するとよいでしょう」など、品質向上のアドバイスを行います。「こうすれば良くなる」ことがわかるため、フィードバックを受ける者は、業務に対するモチベーションの向上も期待できるのです。

目標の軌道修正

フィードバックで、目標の軌道修正が行えます。

例えば、部下が提出した成果物が、「このままでは目的とずれてしまう」ことがわかった場合、上司はその場で軌道修正するためのフィードバックを行うのです。フィードバックがなければ、目的とずれた成果物が完成してしまい、手戻りが発生する可能性があります。

信頼感とコミュニケーション

従業員のモチベーションを向上させるフィードバックができれば、部下と上司の間に信頼感が生まれます。

また、上司と部下は、フィードバックを通じてコミュニケーションを取ることも可能です。
例えば、上司が評価と問題点の指摘をバランス良く行い、成果物がより良いものになった場合です。部下は上司に意見を聞いたり、相談したりするなどの行動を積極的に行うようになるでしょう。

フィードバックする側のスキルアップ

フィードバックは、受ける側だけが成長するものではありません。フィードバックをする側にも、スキルアップが望めます。

的確なフィードバックを行うには、知識や経験が必要であり、さらに部下の意図を汲む能力も欠かせません。また、伝え方や接し方についても考慮する必要があるため、フィードバックを行う人にも幅広いスキルが身につくのです。

フィードバックをする際のポイント

それでは、フィードバックはどのように行えばよいのでしょうか。ここでは、人事や上司が従業員に対してフィードバックをする際のポイントをみていきましょう。

行動に対する方向性を明確に伝える

フィードバックは単なるダメ出しではありません。フィードバックは、行動に対するアドバイスであり、方向性を修正する役割をもつものです。

つまり、個人の能力に対する指摘ではなく、どのような行動を取るべきかを明確に伝えることがポイントのひとつだといえます。

良かった点も明確に伝える

フィードバックは簡単にいえば評価なので、改善点はもちろん「良い点」も伝える必要があります。

なぜなら、良い点を伸ばし、改善して品質を高めることが最終的な目標だからです。これも、フィードバックを受ける側のモチベーション向上につながるポイントだといえるでしょう。

具体的で実現可能なフィードバックを行う

フィードバックは抽象的な評価ではなく、具体的に伝えなければなりません。

例えば、「この点の意図がぼやけていてわかりにくい」ではなく、「この点は、〇〇といった意図として相手に伝わる可能性があるので、〇〇と表現した方が良い」などと伝えましょう。

できるだけリアルタイムなフィードバックを心がける

フィードバックは、できるだけリアルタイムに行うことを心がけましょう。

なぜなら、時間をおいたフィードバックは、本来の効果が得られにくいからです。

例えば、部下が企画書を作成し、フィードバックが2週間後になってしまった場合です。時間が経つと、企画書を書いた時点の熱量も低下し、さらに描いていたイメージが薄れてしまうため、フィードバックを反映しにくくなる可能性があります。

本人の意図を理解する

フィードバックを行う者は、フィードバックを受ける本人の成果物の意図を理解するよう努める必要があります。

例えば、成果物の方向性が間違っていた場合、「なぜその方向に向けて成果物を作成してしまったのか」を知ることで、どのように方向修正をすべきか、どのようなフィードバックが効果的かを判断できます。

フィードバックをするために必要なスキル

それでは最後に、フィードバックをするために必要なスキルを確認しておきましょう。

ティーチング

ティーチングとは、教えるスキルのことです。

ビジネスを他人に教えるためには、業務に関わる深い知識や経験が必要でしょう。
業務知識と経験を得て、それをさまざまな表現で教えるスキル、つまりティーチングできることがフィードバックするために必要な知識のひとつです。

コーチング

コーチングとは、相手の意見を傾聴し、問いかけ、相手自身に気づきを与えることで成長をうながす方法のひとつです。

つまり、主体的な行動による自発的な成長をサポートするためのスキルだといえます。

フィードバックでは、完全な答えをアドバイスすることもあれば、答えを与えずに気づきを与えることが重要な場面もあります。双方を上手く使うことで、理想的な効果を期待できるフィードバックとなるのです。

そのためにも、傾聴を主としたコーチングスキルを身につけておくことが大切です。

まとめ

フィードバックは、成果物の品質を向上させるための評価とアドバイスをするものです。フィードバックを行うことで、モチベーション向上から成果物に対する目標の軌道修正などの効果が得られます。つまり、フィードバックを行う側は、品質向上につなげるためのフィードバックを行うポイントやスキルを押さえておかなければならないということです。今後フィードバックを行う立場になる方は、ビジネスにおけるフィードバックの意味と、その効果を最大限に発揮するためのポイントやスキルを身につけるとよいでしょう。

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