目標管理システムとは?利用可能な機能やメリットを解説

 2020.10.27  2021.12.01

伝統的な年功序列の評価制度から成果主義への転換が進むなか、組織の目標に紐づいて個人の目標を設定し、そのプロセスも含め自ら管理する目標管理が広がってきています。本記事では、目標管理そのものについてや、目標管理を行うためのシステムの機能やメリットなどについて解説します。

目標管理システムとは?利用可能な機能やメリットを解説

そもそも目標管理とは

目標管理とは、各社員が主体的に設定し、それを達成していくプロセスを管理することです。上司など管理者から与えられた目標に従って業務を行うのではなく、社員自らが目標を設定し、その進捗や結果を管理することがポイントです。「目標管理」という言葉については、特に組織マネジメントの文脈において経営学者のドラッカー氏が提唱したMBO(Management by objectives)と同義であることもあります。また、最近ではこの目標管理の手法としてOKR(Objectives and Key Results)も注目されており、GoogleやFacebookなどの有名企業が取り入れていることでも有名です。

目標管理は、業績や目標の達成に役立つだけでなく、そのプロセスを通じて人材育成やモチベーション向上につながることが期待されています。

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目標管理システムとは

「目標管理」を効率的かつ効果的に運用していくために利用されるのが「目標管理システム」です。すでに、実態としては目標管理を中心としたマネジメントが運用されている組織も多くあります。しかし、目標や進捗などの管理方法はさまざまで、紙やエクセルを使い手作業で行っているケースもあるでしょう。

目標管理システムでは、それらの情報を一元管理し、各メンバーのデータを整理したり、目標達成に向けた課題を抽出したりといった利点が期待できます。さまざまな企業が目標管理システムを提供していて機能も幅広く備わっていますが、製品によって異なる特徴があります。自社や組織の現場に合った製品を選ぶようにしましょう。

システムの提供形態についても、インターネット環境さえあれば場所や端末を問わず利用できるクラウド型もあれば、自社サーバーで構築し、カスタマイズがしやすいオンプレミス型もあります。

目標管理システムで利用可能な機能

目標管理システムの機能やできることの例を具体的にご紹介します。

目標管理機能

目標管理システムのベースとなるのが「目標管理機能」です。各社員が設定した目標などの情報をシステムに記録し、可視化できます。組織目標も管理でき、従業員がアクセスすることも可能です。

これまで他の手段や媒体で行っていた目標管理シートの作成をシステム上に一元化でき、簡単な操作で入力や共有が可能となります。

進捗確認機能

社員は主に自身の目標やその達成に向けた進捗を意識すればよいのですが、管理職としては部下全員の状況を把握する必要があります。そこで便利なのが、進捗確認機能です。この機能を活用することで、個々の状況を一覧で確認できます。目標を実現するプロセスのひとつである、面談の実施状況などについても併せて管理可能です。全体を可視化することで、より厚いフォローが必要な部下に対して早めにアクションを取れます。

フィードバック機能

目標管理システム上でメンバーの目標管理や進捗管理が行えるだけでなく、必要なコミュニケーションも行えます。システムに入力済みの進捗状況に応じて部下にフィードバックできます。ツールが分断されるとコミュニケーション効率が低下してしまいますが、目標管理システムのなかで完結できるので、コミュニケーションの促進にもつながります。

目標管理システムのメリット

目標管理システムのメリットを具体的にご紹介します。

作業の効率化

紙やエクセルなどアナログな運用を行っていた場合、システムを活用することで作業を効率化できます。システム上ではどこに何を記入しておくべきかが分かりやすいため、手作業で起こりがちな誤ったデータの上書きなどを防ぐことができ、結果として生産性の向上につながるのです。

共有の容易化

システム上でメンバーの情報やそれぞれの進捗などを一元管理できるため、関係者間での情報共有のハードルが下がります。また、データの更新なども履歴が残るので、記録の確認がしやすくなります。特に管理者にとっては、組織をリードするにあたり必要な情報が分かりやすくまとまっており、部門を超えた共有も容易です。

コミュニケーションの円滑化

目標管理のプロセスに紐づけてメンバー間、あるいは上司とのコミュニケーションを取ることができます。業務で起こった事象や結果に対してそのままシステム上でフィードバックでき、コミュニケーションがスムーズに行えます。また、目標管理に向けた社員の悩みなどもシステム上で可視化されやすく、社員の状態を把握することにも向いています。

まとめ

目標管理によるマネジメントを行うことで、組織や個人の目標に近づいていくだけでなく、人材育成やメンバーのモチベーションアップにもつながります。目標管理の運用を効率的に行い、効果も向上させるのが目標管理システムです。

目標管理も含め、チームとして成果を残していくには目標やその進捗を組織内でできるだけ可視化することがポイントです。Asanaでは、プロジェクトやチームごとに目標やそれに関連するタスクを可視化し、その進捗も含め管理できます。本記事で解説した目標管理にも役立つツールなので、無料のお試しも含め検討してみてはいかがでしょうか。

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