OKRを本で学びたい人のための、おすすめ書籍6選

 2021.04.14  2021.12.01

「OKR」について理解を深めたい、または実際のビジネスシーンで手法を取り入れたいと考えている方もいることでしょう。本記事では、OKRについて学ぶのに役立つおすすめの書籍をピックアップして紹介します。基本的な知識だけでなく、実例が掲載されているものもありますので、ご自身に合った一冊を探してみてください。

OKRを本で学びたい人のための、おすすめ書籍6選

Googleも導入するOKRの特徴とは

そもそも「OKR」とは何かというと、アメリカのインテル社が生み出したマネージメント手法のことです。「Objectives and Key Results」の略で、組織がめざす「目標(Objectives)」に対して、それを達成するために「必要となる結果(Key Results)」を設定する目標管理法のことを指します。企業全体で達成度60〜70%と、高いレベルで「目標」を設定します。それに対して、「必要となる結果」をチーム・個人ごとに設定し、それぞれが結果を生み出すために働きかけるという階層式の考え方です。

従来のマネージメント手法と大きく異なる点は、達成すべき結果が個人の目標と紐づいている点です。従来型では、目標に対して「このような結果を残さなければならない」といったかたちで、個人の特性や価値観をベースとせずに達成すべきことが設定されていました。

これに対してOKRは、社員一人ひとりがビジネスにおける「こういう成果を生みたい」ということを達成していけば、自ずと会社が掲げる目標を達成できる仕組みとなっています。個人をより重視した考え方とも言えるでしょう。また、短いスパン(3ヶ月など)で評価していくためレビューの頻度が高くなり、目標の変更が多いのも特徴です。

近年、このOKRが新たな目標管理手法として注目されています。例えばGoogleでは、個人の価値観などに基づいてOKRの目標を設定しており、それを公開することで、各社員の考え方や現状を互いに把握できる環境を実現しました。このように、OKRはコミュニケーションの観点から見ても有効であると考えられています。そのほかLinkedInやFacebook、日本国内でもメルカリや多くのベンチャー企業で、OKRのマネージメント手法が取り入れられています。

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OKRは本で学べるのか?

OKRの知識については、本から学ぶことが十分に可能です。OKRが注目されたことで、数多くの関連書籍が出版されました。インターネットの情報に比べて、より体型的にまとめられており、また情報の信頼性も高いのがうれしいポイントです。OKRについてより深く理解したい方は、本を通じて学ぶことをおすすめします。

また会社で購入すれば、社員同士で読み合わせることで、全体的な理解度を深めることも可能でしょう。書籍であれば、必要なときに繰り返し学習できるので有用です。

以下では、OKRについて学べる書籍を6冊ピックアップして紹介します。書籍を購入される前に、取り扱っている内容やレベルなどをチェックしてみてください。

クリスティーナ・ウォドキーの「OKR(オーケーアール)」

「OKRといえばこれ」というほど、代表的な一冊です。この本が2018年に発売されたのをきっかけに、日本国内でOKRの手法が広まりました。著者はクリスティーナ・ウォドキー氏で、監修者はGoogleで実際にOKRの運用経験を持つ及川卓也氏です。

前半はOKRを実際の企業に落とし込んだ場合をよりイメージしやすいよう物語風にまとめられており、後半で運用するまでのポイントなどに触れています。企業が実際にOKRを導入する際のマニュアルとしても活用できるでしょう。

日本人が理解しやすい「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」

OKRはもともと海外で生まれた手法であるため、国内企業でそのまま導入するのは難しい側面もあります。その点、コンサルティング事業などを行う奥田和広氏が著したこの本は、日本人でもOKRの仕組みが理解しやすい内容となっています。

この本では、日本の一般的なリーダーがOKRを取り入れ、仕組み化する方法についてまとめられています。また、実際の導入事例なども掲載されているため、これから本格的に取り入れたいと考えているなら、ぜひとも読んでおきたい一冊です。日本式のMBOとの比較についても言及されており、従来のマネージメント手法との違いなどを理解したい方にもおすすめです。

ジョン・ドーアの「伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR」

著者はGoogleへの投資で有名なジョン・ドーア氏で、ベンチャー企業だった同社にOKRの手法を紹介し、実際に導入し成功を遂げていくまでのストーリーが描かれています。ドーア氏はもともとインテル社に在籍していたこともあり、OKRが生まれた背景についても詳しく述べられています。そして後半には、Googleから許可をもらったマニュアルが掲載されており、非常に中身の濃い一冊です。

ただ、全体的に専門用語が多く、やや難しい内容となっているため、初心者の方には少々ハードルが高いかもしれません。OKRについてある程度の知識を得た方や、上級者向きの本と言えるでしょう。とはいえ、OKRについて極めたいなら、必ず一度は読んでおきたいところです。

実践向きですぐに導入できる「最短最速で目標を達成するOKRマネージメント入門」

こちらは、マネージメントについて知識が浅い方でも、すぐに理解できるようにまとめられた一冊です。OKRの概要と目標設定におけるポイント、運用方法などをシンプルに解説しているのが特徴です。また、導入までの流れをステップごとに解説した実践的な内容となっており、実際の流れをよりイメージ化しやすくなります。OKRの運用における失敗例も記載されているので、運用リスクについても把握しておきたい方におすすめです。

日本企業の導入事例を紹介する「成長企業はなぜ、OKRを使うのか?」

著者であるピョートル・フェリクス・グジバチ氏は、Googleの人事責任者として、OKRの導入・運用に携わっていました。実際の経験に基づき、本質的な意味でOKRを理解し、正しく機能させるためのポイントについて解説しています。企業が生き残っていくために必要なマネージメントについてより認識できる一冊です。

また、日本企業6社におけるOKRの導入事例も紹介されています。歴史ある製造業など、企業に合わせたプロセスや運用方法について述べられているので、自社にとっての最善のかたちを探るうえでも必見です。

Googleの人事部トップがまとめた「ワーク・ルールズ!」

著者はGoogle人事担当上級副社長のラスズロ・ボック氏です。Googleの人事戦略についてまとめられており、採用から人材育成、人事評価について広く解説しています。従業員数が増えていく過程において、Googleがいかに効果的な人事システムを構築していったかが述べられており、企業の人事における要点やヒントが得られる一冊です。OKRを学び取り入れるうえで骨幹となる知識が詰まっているため、OKRの関連書籍にプラスアルファして読んでみるのもおすすめです。

まとめ

近年、Googleをはじめとする大企業やベンチャー企業など、企業規模に関わらずOKRの導入が進んでいます。OKRに関する書籍は、概要や運用方法だけでなく、実際の導入事例なども学べるうえ、それを社内で情報共有するのにも役立ちます。ぜひ、おすすめした中からご自身に合った一冊を手に取ってみてください。

OKRにおいては、社員それぞれが「必要となる結果」を確実に生み出していくために、プロジェクトや業務を管理できるツールも必要となります。「Asana」では会社の目標を設定すると、それが最優先事項となり、必要なタスクと担当者、進捗状況がツール上で可視化されるようになります。メンバーはお互いのタスクを確認し合えるため、チーム全体のパフォーマンス力向上につながります。また、Asanaだけでメールやスプレッドシートなど、タスクを進めるのに必要なやり取りが完結するため、業務効率化にも寄与します。OKR運用とともに、ツールの導入についてもご検討ください。

OKRまるわかりガイド ー AsanaのOKR作戦ブック ー

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