1on1ミーティングとは?その目的や実施例から1on1ミーティングの進め方や注意点についても解説

 2021.10.29  ワークマネジメント オンライン

1on1ミーティングは、日本国内の企業でも注目されています。それは、ビジネスのスピードが早くなったことや、働き方が大きく変化しているためです。1on1ミーティングへの取り組みを検討している企業も多い中「1on1ミーティングに対してどのように取り組めばよいのか」といった悩みを抱える担当者も少なくありません。本コラムでは、1on1ミーティングとは何なのか、その目的や実施事例を確認しながら、1on1ミーティングの進め方と注意点について解説します。

1on1ミーティングとは?その目的や実施例から1on1ミーティングの進め方や注意点についても解説

1on1ミーティングとは

1on1ミーティングとは、上司と部下が2人だけで行う「1対1」のミーティングです。

これだけを聞くと、一般的に行われる評価面談をイメージする方もいるかもしれません。しかし、1on1ミーティングは「評価」ではなく、「人材育成」を目的とするミーティングです。また、半年や1年に1回の評価面談とは違い、1on1ミーティングは週1回などの短い頻度で行います。

これが、評価面談と1on1ミーティングの違いです。

1on1ミーティングは、上司が部下の課題や悩みなどを聞く場として設けられます。ただし、上司が答えを出したり指示を出したりするのではなく、部下自身が答えに気づいたり、課題解決の道筋を見つけたりするようにうながすのが、1on1ミーティングの特徴です。

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1on1ミーティングの目的

それでは、1on1ミーティングの目的を詳しくみていきましょう。

人材の育成

1on1ミーティングの目的は人材育成です。つまり、上司が部下を育成する場なのです。
ただし、部下の成果に対する指摘やアドバイスをするような面談ではありません。部下の業務に対する課題や悩みなどを聞き、部下自身が答えを考えるようにうながすことで、部下の能力を引き出します。

部下のモチベーション向上

1on1ミーティングを行うことで、部下自身が課題や悩みに立ち向かい、自ら答えを出すことで自分自身の壁を乗り越えてもらいます。

1on1ミーティングが終わった後、部下自身が次の行動をイメージできたならば、業務に対するモチベーションも向上するでしょう。「自身で乗り越える」という成功体験ができるようにうながす、部下自身が能力を引き出すきっかけを作るのが1on1ミーティングの目的のひとつです。

離職リスクの軽減

1on1ミーティングを行うことで、今後どのように業務へ取り組むべきかを部下自身が考えはじめると、「仕事の面白さ」に気づいたり、「この会社だから楽しく仕事ができている」ことを自覚できたりします。

そのため、従業員は「働きやすい職場」であることを認識しますので、企業としては従業員の離職リスクを軽減することにも役立ちます。

1on1ミーティングの実施事例

ここでは、1on1ミーティングを実際に取り入れた企業の事例をみていきましょう。

ヤフー株式会社

日本企業の中でも早くから1on1ミーティングに取り組んでいるのがヤフー株式会社です。

「部下の才能と情熱を解き放つ」というコンセプトで、1on1ミーティングを取り入れ人材育成をはじめました。

  • 1on1ミーティング導入時期:2012年
  • 1on1ミーティングの頻度:週に1回
  • 1on1ミーティングの時間:1回30分程度

ヤフー株式会社では、従業員の約9割が1on1ミーティングを行っています。

楽天株式会社

楽天株式会社も、比較的早くから1on1ミーティングを導入している企業のひとつです。

「相手の成長のみを考えてするプレゼント」という位置づけで、1on1ミーティングを実施しています。

楽天株式会社では、1on1ミーティングを「人事考課への紐付けや指導も厳禁」としていることからも、人材育成に特化していることがわかります。

  • 1on1ミーティング導入時期:2017年
  • 1on1ミーティングの頻度:毎日/隔週
  • 1on1ミーティングの時間:1回30分程度

同社では、1on1ミーティングを「部下に考えさせる場」として設けています。

1on1ミーティングの進め方

それでは、1on1ミーティングの進め方をみていきましょう。

テーマの明確化

1on1ミーティングを実施する際には、上司と部下がお互いに「どのような話をするのか」を前もって決めておく必要があります。

単純に時間だけを確保して上司と部下のミーティングを行っても、世間話をしていたのでは時間の無駄になるからです。

ですので、テーマを明確化してから、1on1ミーティングを実施しましょう。

スケジュールの調整

1on1ミーティングの実施が決まったら、上司と部下のスケジュールを調整します。

双方ともに業務時間を使うことになるので、1on1ミーティングを行うことで業務が滞るといったことがないようにしなければなりません。

また、上司は複数人の部下と1on1ミーティングを行うため、普段から「部下のための時間」をしっかりと調整しておきましょう。

事前準備

テーマの明確化にも関わる部分ですが、上司・部下ともに事前準備をしておくと1on1ミーティングがスムーズにはじめられます。

例えば、上司は部下にどのようなことを聞くのか、部下は上司に何を話すのかなど、前もって用意しておきましょう。準備した内容は、1on1ミーティングの前に共有しておくとスムーズです。

1on1ミーティング実施

事前準備までを終えたら、実際に1on1ミーティングを実施します。

1on1ミーティングでは、上司が話すのではなく、部下が話をすることがポイントです。上司は部下の話を聞く、あるいは聞き出すようにしなければなりません。
また、上司は部下に対してアドバイスを優先させるのではなく、部下の話を聞くことを優先しましょう。

1on1ミーティングの継続

1on1ミーティングは一度で完結させるべきものではありません。

週に1回や隔週に1回など、高い頻度で実施するのが効果的です。1on1ミーティングを継続することで、前回の1on1ミーティングの結果を踏まえたフィードバックやフォローを行う場としても活用できます。

1on1ミーティングの注意点

1on1ミーティングは人材育成に有用ですが、注意すべき点もあります。ここでは、1on1ミーティングの注意点を確認していきましょう。

面談との違いを意識する

1on1ミーティングは、通常の評価面談とは異なることを意識しておかなければなりません。
評価面談の目的は「人事評価」であり、1on1ミーティングは「人材育成」です。この違いをはっきりと意識しておかなければ、部下の悩みや考えを聞くことも、潜在的能力を引き出すことも難しいでしょう。

上司は「傾聴」を心がける

1on1ミーティングを実施する上司は、自分の意見やアドバイスを部下に伝えるのではなく、あくまでも「傾聴」に徹することが大切です。

傾聴とは、相手に寄り添って真摯な態度で話を聞くコミュニケーションのことで、1on1ミーティングでは、この傾聴が重要であることを心がけなければなりません。

話をする、あるいは課題に対する解決策を考えるのは部下であり、上司ではないのです。上司は、部下が「話し」「考える」ための場を与えることに徹する必要があります。

まとめ

1on1ミーティングには、部下を育成する目的の他にも離職率を低下させる効果もあります。ただし、1on1ミーティングの進め方や注意点を意識しておかなければなりません。面談ではなく個人をしっかりとみて「傾聴する」ことがひとつの重要な要素だといえるでしょう。また、直接対面することが少なくなったテレワークなどの働き方の中では、従業員一人ひとりをしっかりとケアすることが企業組織としての重要な施策につながります。

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