プロセスイノベーションとは? 今求められるイノベーションについて解説

 2021.04.09  ワークマネジメント オンライン

「プロセスイノベーション」とは、これまで採用していた製品の生産工程を見直すことで生産効率を高めることをといいます。製品のコストダウンや利益向上にもつながる技術革新です。本記事では、プロセスイノベーションの定義や、採用することで得られる効果について実例を踏まえて解説します。

プロセスイノベーションとは? 今求められるイノベーションについて解説

プロセスイノベーションについて

プロセスイノベーションとは、製品やサービスに変化を加えるのではなく、生産工程や流通工程を改善して生産効率を高めることを指します。プロセスイノベーションを実現できれば、生産効率の向上、生産コストの削減、利益アップ、顧客満足度の向上、リピーター率の向上が大いに期待されます。これまでと同じリソースで、これまでよりも安く高品質な製品・サービスを提供できるようになるため、価格競争においても優位に立てるでしょう。

イノベーションの分類

イノベーション(Innovation)とは英語で「革新」や「新機軸」を意味し、日本語では「技術革新」と訳されるのが一般的です。しかしこの訳語は、イノベーションという用語を提唱したオーストリアの経済学者、ヨーゼフ・シュンペーターの定義に照らすと、あまり適切とは言えません。シュンペーターは、イノベーションを「新結合」という言葉を用いて表現しており、「生産手段や資源、労働力などを、従来とは異なる方法で結びつけること」として定義しています。

つまりイノベーションとは、技術面にとどまらず「組織や概念自体を刷新すること」を表しているのです。これまでスタンダードだった生産プロセスや、最大限に生かされていると思われてきたリソースを見つめ直し、柔軟な発想で組み合わせることで、これまでにない新しい価値を創出しようとする試みと言えるでしょう。

またシュンペーター氏は、イノベーションをその役割ごとに5つに分類しています。プロセスイノベーションはその中の1つであり、それ以外のイノベーションが以下の4種類です。

プロダクトイノベーション

これまでとは大きく異なる革新的な製品やサービスを開発することを「プロダクトイノベーション」といいます。プロダクトイノベーションによって創出される製品やサービスは、独創性があり先進的なものです。消費者の潜在的なニーズを顕在化させ、それを解決する製品やサービスを市場に投入することで、市場競争における優位性を獲得し得るだけでなく、停滞していた市場全体の活性化までも期待できるでしょう。

マーケットイノベーション

「マーケットイノベーション」は、その名の通り新しい市場や消費者の開拓を目的としたイノベーションです。マーケットイノベーションによって他社との差別化が図ることで、新しい顧客を創出し市場における優位性の獲得につながります。

一方で、マーケットイノベーションは単に新しい市場や販路の開拓だけを意味するものではありません。既存の製品やサービスの強みと弱みを見つめ直し、そこでの発見を元に、これまでアプローチしてこなかった顧客をターゲットにしたり、これまでとは違う目的での活用を検討したりすることに意味があります。

「特定の分野を得意とする代理店に販売を委託して潜在顧客を獲得する」「SNSを用いたマーケティング施策を打つ」といった試みもマーケットイノベーションを狙ったものと言えるでしょう。

サプライチェーンイノベーション

原材料やその供給源、流通経路の刷新を図ることを「サプライチェーンイノベーション」といいます。

サプライチェーンイノベーションが起きることで、これまで原材料の供給が不安定だったために製品化できなかったプロジェクトや、既存の原材料よりも優れた性質を持つ新しい原材料への切り替えといったことの実現が可能になります。革新的な製品やサービスの開発、既存製品の付加価値向上なども期待されます。また、製品を消費に届けるまでの流通経路を最適化することで、コストダウンも図れるでしょう。

組織イノベーション

「組織イノベーション」とは、経営の意思決定を迅速化し、市場や消費トレンドの変化に素早く対応していくこと目指して、組織のあり方を根本から見直していくことを指します。上記で紹介した4つのイノベーションは、組織イノベーションなくして実現できません。

多くの日本企業に見られる縦割りの組織構造は、部署の垣根を超えた全社的な情報共有の妨げになり、市場変化への対応を遅らせる原因の一つとして考えられます。こうした課題の解消には、オフィス空間を他社と共有する「フレキシブルオフィス」の導入や、社員間で上下関係を設けない「ホラクラシー型組織」への改革などが有効と言えるでしょう。

事例|プロセスイノベーションの効果

最後に「Asana」を導入してプロセスイノベーションに成果を挙げた企業の事例を紹介します。インターネット企業のサイバーエージェントでは、国内最大規模のブログサービス「アメブロ」を運営するプロダクト開発部の組織変更を行うにあたり、Asanaを導入しました。

これまで不在だったプロダクトマネージャーのポストを新設し、メンバーも6〜10名程度のスモールチームに分ける組織改編が行われました。それに伴い、バックログ管理やタスク・プロジェクト管理といったワークフローを整備するため、Asanaが導入されます。

非エンジニアでもストレスなく使えるAsanaのUI/UXによって、チーム内のフラットなコミュニケーションが可能となり、バグや機能改善案への対応をはじめとするチーム内の連携が改善されました。

まとめ

プロセスイノベーションを実現にするにあたり、ITツールの活用は確実に効果を発揮します。適切なツールを導入することで業務プロセスが可視化され、より効率的なプロセス管理が可能になるでしょう。

ただし、企業によって業務プロセスやその管理方法はさまざまであり、それらに柔軟に対応できるツールが求められます。Asanaは、プロジェクトの規模や目的に合わせた管理方法のカスタマイズが可能です。チーム全体の活動状況も把握できるため、プロセスの無駄を削減することにも有効です。プロセスイノベーションの実現を目指す際に、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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