シックスシグマとは?品質を高める考え方を解説

 2022.01.12  ワークマネジメント オンライン

シックスシグマは、業務改善に役立つ経営手法の1つです。統計学をベースにした考えであり、様々な企業で利用されています。本記事では用語の意味や歴史、メリットなどについて解説いたします。シックスシグマについて知識を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

シックスシグマとは?品質を高める考え方を解説

シックスシグマの意味

簡単に説明すると、「商材の品質のばらつきを最低限に抑えられるように、業務改善を行う経営手法」のことです。モトローラ社が開発した品質管理のフレームワークであり、今や製造業だけにとどまらず、幅広い業種で活用されています。

シグマとは、標準偏差を表す統計学用語です。100万回の作業のうちミスが発生するのを3.4回に留めることをシックスシグマ(6σ)と呼び、この状態を目指して一定の商品品質を顧客に提供することを、モトローラ社が提唱したのが由来となっています。とは言っても、必ずしもシックスシグマの数値をどの企業も目指すのではありません。自社に合った適切なミスの発生率を設定して、それに沿って改善策を立てていくことが求められます。

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シックスシグマの歴史

シックスシグマをモトローラ社が唱え始めたのは、1980年代のことです。当時の日本のQCサークル活動(スタッフが小グループに分かれて品質管理向上について議論し、改善していくこと)を参考にしたと言われています。

世界的にその名が知られたのは、1990年代です。GE社(General Electric社)の経営者・ジャック・ウェルチ氏が全社的にシックスシグマを導入し、利益を上げたことが理由です。製造業だけではなく、金融業やサービス業にも応用できることが知れ渡り、世界中にこの手法と考え方が広まっていきました。

歴史が深まるにつれて形も変化していき、現在はリーンシックスシグマという手法にも発展しています。もともとはトヨタ自動車の生産方式がルーツとなっており、品質のばらつきと一緒に、業務上の無駄も省くという考え方です。品質向上と業務効率化が同時に対策できるため、多くの企業から支持されています。

シックスシグマがもたらすメリット

業種を問わずに取り入れることができる汎用性の高さは、メリットの1つです。多業種を取り扱う企業でも会社全体で統一した手法を導入できますし、企業の規模も関係ありません。小規模な企業でも取り組めます。

そして「どうすればミスを減らせるか」という客観的な目線で課題解決に繋げていくため、社内の旧来的な価値観や影響力のある一個人の意見だけが反映されないところもポイントです。
また、シックスシグマを導入するとスタッフのスキルアップも狙えるでしょう。能動的に業務を改善しようと考える意識が付き、チームの結束力向上やリーダーシップの発達にも結びついていきます。スタッフ間での対話も必須であるため、コミュニケーションスキルが上がることも期待できます。

シックスシグマにおける重要な用語・ワード

次に、シックスシグマについてより深く理解するために知っておきたい重要用語を解説します。これらを知ることで、導入に際した調査業務がスムーズになります。

VOC

Voice Of Customerの略語で、「お客様の声」を表します。クレーム・要望・問い合わせなど様々な内容を総括し、カスタマーセンターやコールセンター、アンケートなどで主に収集されます。課題方針決定のベースとなり、シックスシグマでは特に重要視するべき要素です。

CTQ

Critical To Qualityの略語です。「経営品質が決まる重要要因」を指しますが、VOCを企業側(商品・サービスを顧客に届ける側)の言葉に言い換えたものと言ったほうがわかりやすいでしょう。実践的な改善策に落とし込むために、VOCを自社が取り組むべき課題へと変換します。

VOCが「配達が遅れないこと」なら、「週平均遅配数の少なさ」などに変換したものがCTQです。

COPQ

Cost of Poor Qualityの略語で、低品質が理由でかかるコストのことです。再検査・人件費などに用いられる「目に見えるコスト」と、品質低下による顧客の喪失などの「目に見えないコスト」の2種類が存在します。目に見えないコストの方が重要性が高く、将来的な影響が大きいと言われています。

DMAIC

シックスシグマの取り組み方を示す、活動パターンです。ディーマイクと読み、Define…定義する・Measure…測定する・Analyze…分析する・lmprove…改善する・Control…管理する、の5つのフェーズで構成されています。

有名なPDCAサイクル(Plan…計画する・Do…実践する・Check…評価する・Action…改善する)と類似点が多いと言われており、これと同様に各フェーズの頭文字を取った名称になっています。詳しくは、次の章で解説します。

シックスシグマのDMAICを構成する5つのフェーズ

ここからは、シックスシグマを導入するにあたって必要不可欠である、DMAICの意味をさらに深掘りしていきます。これから具体的に紹介する5つのフェーズに沿って取り組んでいくのが、基本パターンです。

定義する(Define)

VOCを起点としてあぶり出した顧客の不満点を、商品・サービスの欠陥として扱います。製品そのものの欠陥(不良品)だけではなく、配達遅延や長過ぎる待ち時間など目に見えないことも欠陥と見なします。

そして、その欠陥を改善するために必要な課題を定義します。その際に、具体的な数値目標を立てることが大切なポイントです。

測定する(Measure)

現状を客観的に把握するためには、数値でのデータ収集が必要です。生産量や配達量など、現在のパフォーマンス内容を表した数値を測定し、グラフでまとめます。それと並行して業務プロセスをフローに起こし、資料化することも重要です。数値やフローなど、目に見える形で現状を示し、理解するということです。

分析する(Analyze)

測定の結果導き出された問題が、どうして発生してしまったのか分析します。データ・資料を活用し、徹底的に原因を突き止めます。
シックスシグマでは、客観的なデータ活用に重点を置くため、測定と分析に多くの時間を割く傾向が高いです。

改善する(lmprove)

分析内容を踏まえて改善策を立案し、結果が出るかどうか検証します。この際に提示する改善策はコストパフォーマンスなどから考えて、複数の案から最も優れたものを選ぶようにするといいでしょう。あるいは、1つ1つの計画を小規模にして、同時に複数の改善策を実行するケースもあります。

管理する(Control)

実際に業務を行う現場スタッフに改善策を伝えます。その後、定義のフェーズで設定した課題は解決できたか確認し、定期的に様子を見ることが肝心です。新プロセスをきちんと定着させ、問題点が起きたらそのたびに改善を繰り返すように管理していきます。あくまで「継続的に」結果が得られるように、意識することが大切です。

まとめ

業務改善に取り組むには、シックスシグマを導入し効果的な対策方法を実践することがおすすめです。データの収集・原因分析を重要視するため、全体を通して客観的な目線で取り掛かることができます。

そこで改善策を立案する際は、Asanaのような業務効率化ツールの利用を考えるのもおすすめです。タスク管理やTODOリストの整理がスムーズになるので、煩雑化していた業務を紐解くきっかけになるでしょう。既存の他アプリとの複数連携も可能なので、導入後の運用もスムーズです。

便利なツールの力も借りながら現状に適した対策を選ぶことが、課題解決に繋がります。ぜひ本記事を参考に、業務のブラッシュアップにつなげましょう。

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