「定例会議の議事録作成が面倒…」「誰にどのタスクを任せるべきか悩む…」そんな日々の業務課題を、Asanaの最新AI機能が解決します。
本記事では、Asanaが開催したウェビナー「AIで実現する生産性の次なるステージへ」の内容を基に、2025年夏にリリースされたばかりの11の新機能を徹底解説します 。
AIによるワークフローの自動構築から、より安全な権限管理、高度なレポーティング機能まで、あなたのチームの生産性を劇的に向上させるヒントが満載です。ぜひ最後までご覧いただき、日々の業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)にお役立てください 。
AIワークフローを超高速セットアップ!作業効率化とリソース最適化を実現する6つの新機能
ウェビナー前半では、Asana JapanのAIソリューションスペシャリストである内山氏より、AIを活用してワークフローの構築を高速化する6つの新機能が紹介されました 。
テンプレートを選ぶだけ!AIワークフローを素早く開始する3つの機能
内山氏:はじめに、AIワークフローを素早く開始するための3つの機能を紹介します。
わずか数クリックで始動「スマートワークフローギャラリーの拡充」
内山氏:1つ目の機能は「スマートワークフローギャラリーの拡充」です。
これまでも提供されていたAI対応のワークフローに、「キャンペーン管理」「かんばんボード」「目標設定業務」の3つのテンプレートが新たに追加されました 。これにより、専門的な業務でもテンプレートを選ぶだけで、人間とAIが協働するシームレスなワークフローをすぐに開始できます 。
- この機能でできること: チームのニーズに合わせたワークフローの迅速な立ち上げとカスタマイズ
- おすすめの活用シーン: マーケティングキャンペーンの管理、アジャイル開発のタスク管理、OKRなどの目標進捗管理
議事録はもう不要!「Zoomの文字起こしのAI自動処理」
内山氏:2つ目の機能は「Zoomの文字起こしのAI自動処理」です。
本機能はZoomミーティングの録画データを、
AIが自動で要約し、実行可能なタスクまで生成してくれる機能です 。AIが文字起こしを分析して重要な決定事項やアクションアイテムを特定するため、面倒な議事録作成の手間が省けます 。
- この機能でできること: 会議の決定事項とネクストアクションの明確化、担当者の責任意識の向上
- おすすめの活用シーン: 定例会議後のタスク整理、ブレインストーミングのアイデアまとめ、戦略目標の管理
"いい感じに"でルール完成!「AI Studio内での自然言語の利用」
内山氏:3つ目の機能は「AI Studio内での自然言語の利用」です。
「〇〇が完了したら、△△さんに通知する」といった
日常会話のような言葉で指示するだけで、AIがワークフローのルールを自動で設定してくれます 。複雑な手動設定は不要で、AIからの提案も活用しながら、本来の目標達成に集中できます 。
- この機能でできること: トリガー、条件、アクションの自動設定によるワークフロー作成の時間短縮
- おすすめの活用シーン: 個人のタスク管理の自動化、チーム内での情報共有ルールの設定
チームの状況を可視化!進捗管理を効率化する便利機能
内山氏:続いて、個々のチームメンバーの進捗状況を把握する1つの機能を紹介します。
誰がボールを持っているか一目瞭然「プロジェクトボード上のスイムレーン」
内山氏:プロジェクトのボードビュー(かんばん形式)で、「担当者」や「セクション」といった新たな軸(スイムレーン)を追加できるようになりました 。これにより、複数のメンバーやカテゴリの仕事の進捗を、横断的に、かつ同時に把握できます。
本機能を活用することで、さまざまなチームメンバーやさまざまなカテゴリの仕事の進捗を同時に管理できます。また、タスクの分配状況やボトルネックを容易に特定できるようになり、仕事量の管理を効率化できます。さらに、ステータスと担当者の両方に基づいて仕事を整理でき、スプリント計画を効率化できるはずです。仕事量のバランスを調整する際にも役立つ機能となっています。
この機能でできること: タスクの分配状況やボトルネックの簡単な特定、仕事量の管理と調整の効率化
おすすめの活用シーン: チーム全体のタスク進捗確認、スプリント計画の策定
AIで最適な人員配置を!スマートな意思決定を支援する2機能
内山氏:最後に、よりスマートな人員配置の意思決定に役立つ2つの機能を紹介します。
スキルや時給も管理OK「ユーザーのカスタムフィールド」
内山氏:1つ目の機能は「ユーザーのカスタムフィールド」です。
メンバーのスキル、専門知識、時給といった重要な情報をAsana上で直接管理できるようになりました 。誰がどんなスキルを持っているかが一目で分かり、プロジェクトに最適な人材を迅速に配置できます。機密情報へのアクセス権限も細かく設定できるため安心です 。
この機能でできること: メンバーのスキルや属性に基づいた最適なリソース配分、プロジェクト計画の改善
おすすめの活用シーン: 新メンバーのオンボーディング、チームの能力開発計画、専門性を要するプロジェクトのチーム編成
"最適な人"へAIが自動割当「AI Studioによるユーザーカスタムフィールドの読み取り」
内山氏:2つ目の機能は「AI Studio内によるユーザーカスタムフィールドの読み取り」です。
「ユーザーのカスタムフィールド」に登録された情報をAIが読み取り、資格やスキル、時給などの条件に最も合うメンバーにタスクを自動で割り当てます 。これにより、リソース配分の最適化と手動作業の削減を同時に実現します 。
リソース管理のみならず、プロジェクトマネジメントの最適化にもつながるでしょう。
この機能でできること: スキルや単価、タイムゾーンなどの属性に応じたAIによるタスクの自動割り当て
おすすめの活用シーン: 大規模プロジェクトでのタスク割り振り、グローバルチームでのリソース管理
権限管理とレポーティングを高度化!組織拡大を支える5つの新機能
ウェビナー後半では、Asana Japanのソリューションエンジニアである芦谷氏より、組織としてのAsana活用をスケールさせ、より深い洞察を得るための5つの新機能が紹介されました 。
セキュリティを強化!機密データを守り、意図しない変更を防ぐ2機能
芦谷氏:はじめに、機密データ保護や意図しない変更の防止に役立つ2つの機能を紹介します。
役職に応じた操作権限を付与「役割ベースアクセス制御」
芦谷氏:1つ目の機能は「役割ベースアクセス制御」です。本機能により、従来の権限設定に加え、
企業独自のカスタムルールに基づいたアクセス制御が可能になりました 。これにより、セキュリティとコンプライアンス要件を満たしながら、全社で統一されたワークフローを標準化し、運用負荷の軽減のみならず、Asanaをワークマネジメントツールプラットフォームとして今まで以上に安心してスケールさせることができます 。
この機能でできること: 詳細かつ一元的なユーザー権限管理、運用負荷の軽減
おすすめの活用シーン: 全社的なワークマネジメントツールの導入・運用、内部統制の強化
"うっかり変更"を防止「担当者と期日の設定権限」
芦谷氏:2つ目の機能は「担当者と期日の設定権限」です。
本機能により、タスクの「担当者」や「期日」といった重要なフィールドを編集できるユーザーを制限できるようになりました 。これにより、許可のない変更を防ぎ、プロジェクトの計画と実態の整合性を維持しやすくなります 。
重要なタスクフィールドの更新を適切なメンバーのみが実行できるようになります。企業のセキュリティとコントロールの要望を満たす機能なので、自社の要件に合わせてご活用ください。
この機能でできること: ワークフローとタスクの整合性維持、機密性の高いタスク情報の保護
おすすめの活用シーン: 重要なプロジェクトのタスク管理、クライアントワークの納期管理
データからインサイトを獲得!チームの状況を多角的に分析する2機能
Asana Japan 芦谷氏:続いて、チームの業務についてより深い洞察を得るための2つの機能を紹介します。
複数データを一画面で比較「複数指標チャート」
芦谷氏:1つ目の機能は「複数指標チャート」です。これまで1つのチャートで1つの指標しか表示できませんでしたが、
最大4つの異なる指標を1つのビューで比較・分析できるようになりました 。これにより、プロジェクトのパフォーマンスやリソース配分について、より多角的で深いインサイトを得られます 。
複数の指標の関係性を可視化することでデータに基づく意思決定も促進されるでしょう。また、複数のチャートを作成する工数を削減できるため、レポート作成の効率化にも役立ちます。ビジネスレビューやポートフォリオ管理の場面でも活用できるはずです。
この機能でできること: 複数指標の関係性を可視化し、データに基づく意思決定を促進、レポート作成の効率化
おすすめの活用シーン: 週次・月次のビジネスレビュー、ポートフォリオ管理
見たい切り口で状況把握「複数のダッシュボードタイプ」
芦谷氏:2つ目の機能は「複数のダッシュボードタイプ」です。
本機能により、同じプロジェクト内に、期間や指標など、目的に応じた複数のダッシュボードを作成できるようになりました 。チーム内で共有したい情報に合わせてダッシュボードを使い分けることで、パフォーマンスの可視性が向上し、レポート作成の手間も削減できます 。
ダッシュボードタブから複製ができるため、類似するレポートも迅速に作成でき、ダッシュボードの一貫性の維持にも役立ちます。ダッシュボードにはそれぞれ自由に名称を設定できるため、これまで以上にダッシュボード活用を促進できるでしょう。
この機能でできること: レポートニーズに応じたダッシュボードの作成・複製、ダッシュボードの一貫性の維持
おすすめの活用シーン: チーム向け、マネージャー向けなど、対象者ごとに最適化されたレポートの共有
経営陣への報告もスムーズに!レポート作成を効率化する便利機能
芦谷氏:最後に、経営陣向けレポートの作成に役立つ1つの機能を紹介します。
ワンクリックで報告資料が完成「ダッシュボードのPowerPoint出力」
芦谷氏:Asanaのダッシュボードを、ワンクリックでPowerPoint形式のファイルとして出力できるようになりました 。会社のブランディングに合わせてデザインの調整も可能なため、より洗練されたエグゼクティブサマリーやプレゼン資料を、手間なく迅速に作成できます 。
エクスポートしたチャートは、PowerPoint上でカラーやサイズを調整できます。プレゼンテーション用のチャートを手動で再作成する手間を省略でき、時間の節約にもつながるでしょう。
この機能でできること: プレゼンテーション用チャートの手動再作成の手間を省略、報告資料作成の時間短縮
おすすめの活用シーン: 経営会議向けの進捗報告、クライアントへのプレゼンテーション
まとめ
本記事では、2025年夏にリリースされたAsanaの最新機能11選を、「AIによるワークフローの自動化」と「権限管理・レポーティングの高度化」の2つのカテゴリに分けてご紹介しました 。
AIワークフロー機能: 面倒な議事録作成やタスクの割り振りといった手作業を自動化し、チームが本来注力すべきクリエイティブな業務に集中できるよう支援します。
権限管理・レポーティング機能: 組織の成長に合わせてセキュリティを強化し、データに基づいた的確な意思決定を可能にします。
これらの新機能は、プロジェクト管理やリソース管理など、様々なシーンでその効果を発揮します 。まずは自社の課題に合った機能を一つ試すところから始めてみてはいかがでしょうか。AsanaのAIと共に、生産性の次のステージへと進みましょう。
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